秋の味覚である銀杏は美味しく、栄養価も高い食材です。
茶碗蒸し、銀杏の串焼き...。あ~集中ができない。
しかし、銀杏も一度にたくさん食べれるとを引き起こすこと
ご存じでしょうか?
銀杏には、メチルピリドキシンという中毒物質が含まれています。この物質は、ビタミンB6と似た構造を持ち、ビタミンB6の働きを妨げ、中毒症状を引き起こされる可能性があります。
銀杏中毒を生じると、吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状に加えて、めまいやけいれんなどの神経症状が出現することがあります。
公益財団法人日本中毒情報センター「中毒110番」には、毎年銀杏による食中毒を心配する相談が寄せられています。特に銀杏が出回る10月~12月に集中。また2019年までの10 年間に寄せられた相談は合計252件で、そのうち5歳以下の子どもが多く、69%(173件)を占めているということで、特に注意が必要です。大人の場合、銀杏の適量は6~7粒程度と言われております。
とはいっても、もちっとした食感や、ほんのりとした苦みが人気の銀杏。1粒入っているだけで季節を感じさせますし、和食には欠かせない食材ですよね。食べすぎを注意して秋の味覚を味わいましょう。
実際に急性中毒症状が出現したら、日本中毒センターの中毒110番・電話サービスで相談できます。
薬剤師コラム H.K