在宅医療における薬剤師に期待される職能
介護保険制度の導入を目前に控えた年であり、『薬剤師はどのように関与できるか』が論議の的となっていました。以前から“訪問薬剤管理指導”は実施していましたが、患者さんを取り巻くさまざまな環境,特に介護を担当している家族等の状況は十分に把握できていませんでした。この発表では介護者を対象に,何を求めているのかを聞き取り調査し,併せて薬剤師が介護についてどのように関与できるのかを検討しました。
結果として、現在の薬剤師に大きく期待するものはないものの、介護用品や福祉介護の情報の入手に関しては不安感があり、ケアマネージャのような存在が身近に欲しいというニーズが見えてきました。